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チェスを始めたきっかけ

Off topicLichess
対戦相手を求めて

初めまして。ピッツバーグ在住のみけねこです。
現在、アメリカの大学院への進学を目指し、4月から志望する大学の附属の語学学校で英語を勉強中です。

突然ですが、みなさんはチェスを始めたきっかけを覚えていますか?対戦相手はいましたか?
Netflixの「クイーンズギャンビット」や刑事ドラマ「相棒」を観て始めたという方もいるかもしれません(相棒-劇場版-東京ビッグシティマラソンおすすめです)。

実は私はきっかけをあまり覚えていません。小学校2年生の時点ですでに児童館にあった100均のチェスセットで遊んでいたことを記憶しています。ただ、当時は自分だけの「最強の城」を作るみたいな遊び方をしていました。ルールを誰から教わったのかも覚えていませんが、私の対戦相手は兄しかいませんでした。
私の祖父母はアメリカに住んでおり、夏休みには毎年のように遊びにいっていました。英語がほとんど分からなかった私と兄にとって二人で遊ぶことは英語からの逃避であり、その選択肢の中にチェスがありました。アメリカの家庭ではボードゲームで遊ぶ文化があり、チェスセットを持ってる人は普通にいます。幼少期の私は確かにチェスが好きで、祖母からもらった木製のチェスセットで実家でも遊ぶようになりました。しかしながら、兄は私の遊びに付き合ってくれていただけに過ぎず、中学に上がる頃にはほとんど遊ばなくなってしまいました。

私がチェスを再開したきっかけは3年前でした。アメリカで初めて会った伯父がチェスプレイヤーだったため意気投合し、訪問中は毎晩のように指していました。私の方が負けが多く悔しかったため、次会う時までに抜けがけしようと、そこで初めてチェスを上達させたいと思うようになりました。それがLichessを始めたきっかけです。実はチェスサイトの存在はその前から知っていたのですが、調べるまではコンピューターと対戦するものだと勘違いしていたため触れていませんでした。

Lichessを始めたばかりの頃はスマホで気軽にさせるからと5分戦ばかり指しており、それが上達を妨げていました。Blitzをやめ、時間をしっかり使いながらパソコンでRapidを指すようになってから緩やかにレートは上がっていき、Rapid1500ほどまではほぼ自力のみで上げました。本やネットを使って勉強することはできましたが、定跡を丸暗記せずに自分で考えて指す時間を取ったことは、レートはすぐに上がらずとも価値はあったと自分では考えています。大学の研究が忙しかったり、コロナ禍で留学を延期して働いていたりで時間が空いた時期もありましたが、アメリカに来たタイミングで伯父とテキストで通信チェスを始めたことでまた再熱し、新生活で趣味が乏しかったこともあって8月くらいから本格的にチェスにのめり込むようになりました。その頃には伯父の悪手にも気付くようになり負かしていたので、最近伯父も本で勉強を始めたそうです笑。

これまでは実戦とタクティクス問題を解く以外にあまり勉強といったことをしていませんでしたが、現在はYouTubeに豊富にあるコンテンツを参考にしたり、つい最近はChessableを始めました。英語の勉強も兼ねて洋書も購入してみました。また、志望する研究室のフィールドワークにボランティアで参加し、そこで仲良くなったポスドクの方が私よりもレートの高いプレイヤーだったため、その方と通信チェスを始めました(現在二勝二敗)。オンラインで知らない人と対戦するのも楽しいですが、友達と対局を振り返ったり、新しいオープニングを試したりすることはとても有意義に感じます。

https://lichess.org/GH3ED3dc/black

これはその方との通信チェスで自分が負けた対局です。エンドゲームが複雑で悪手も多いですが、時間をかけて指した悪手からは学べることも多い気がします。特に自分の16...Bxh4 17...Nc5はコンピューター解析的には問題がないものの、その後の負けにつながった手だと考えています。

まだまだ悪手も多く知識も乏しいため、チェスに力を入れれば入れるほど小さい頃に本格的に始めていれば...という気分になりますが、今からでもできる限り上を目指せたらと思います。2023年の目標はRapid1800です(現在1600で停止中)。プランを意識して指すこと、明らかな悪手を減らすことを課題に少しずつ上達できればいいなと思います。