DEEPER into Atomic #3
白Bh6サクリファイスの効果基礎
白番で1.Nf3 f6 2.e4を指すと4.d4のラインに進行するのがよくあるパターンです。4...Bg4もf3Nをピンする強い一手ですが、今回紹介するのは4...Nh6のラインです。白が自然に5.g4としたところがキーポジションです。
https://lichess.org/study/COYByLOu/7k4VzSEP#9
実戦例
実戦では5...Nxg4としたのが悪手で、5...Bxg4とした方が良かったようです。Bxg4の利点は、h6Nが残るところにあります。6.Bh6の好手を封じながら駒得するので、中央を抑えられてしまったデメリットをある程度相殺しながら戦えるラインになります。そのあとの6...Ng4も軽快に攻め込む良い1手で、白はこれを受けなければならなくなります。
実戦では6.Bh6 Bg4 7.f3 gxh6として悪くしてしまいました。そのあとの展開は9.Rg1まで、黒が圧倒的不利に陥ることに。
https://lichess.org/study/COYByLOu/7k4VzSEP#14
7...Bh3としてメイトスレットをかけながらfxg4を避ける方が、白のQh5を1手遅らせることができるので良かったみたいです。言われてみれば確かにというラインで、こういう不利な状況でもちゃんと戦えるようにできるかどうかが2100+との差なのかも?と思いました。とはいえ結局、白Bh6を予想できなかったのが有利不利を分けてしまったポイントでした。
今回はここまで。